医療機器専門の転職エージェント:
ライプニツ・リサーチ
(人材紹介業許可番号:13-ユ-305182)

臨床工学技士は医療機器サービス
エンジニアに転職できる?

臨床工学技士の活用という新たな
採用トレンド

これまでの採用トレンドは限界?

 医療機器メーカーがサービスエンジニアを採用しようとする場合、本当の意味での即戦力人材、すなわち、採用した翌月にはもう修理・メンテナンスなどで動けるような人材が採用できるケースは稀です。多くの医療機器メーカーでは、何がしかの教育・研修に関する手間暇が必要であることを理解しています。そのうえで、これまでの採用トレンドとしては、異業界でのサービスエンジニア経験者を採用して、入社後に医療機器業界のことや自社製品の修理方法などを教えて、医療機器サービスエンジニアとして戦力化しようという大きな採用トレンドがありました。この採用トレンドは過去のものではなく、今もまだ継続しています。ただ、この採用トレンドは多くの医療機器メーカーで取り入れられているばかりか、それこそ、医療機器以外のありとあらゆる製造業で同じように取り入れられているため、採用の世界では血で血を洗う「レッドオーシャン」と位置付けられており、なかなか採用に至らないケースも実は少なくありません…。


コロナ禍以降の新たな採用トレンド

 そこでいま、臨床工学技士のME(Medical Engineer)としての専門性に着目した新たな採用トレンドが医療機器メーカーで話題になっています。コロナ禍で疲弊してしまった臨床工学技士が一般の転職マーケットに現れるようになり、臨床工学技士の専門性を是非活かしたいと考える医療機器メーカーが徐々に増え始めています。臨床工学技士は有資格者として医療機器に関する豊富な専門知識と臨床経験を有しています。この専門知識と臨床経験は、医療機器メーカーにはとても魅力的に映るようです。ただ、「医療機器メーカーのサービスエンジニアとしての適性がある人材かどうか」はやはり正直なところ不安要素であり、それを面接などで慎重に見極めたうえで採用し、入社後にメーカーエンジニアとしての立ち居振る舞いや自社製品の修理方法などを教えて、医療機器サービスエンジニアとして徐々に戦力化しようという新たな採用トレンドが多くの医療機器メーカーで取り入れられ始めています。臨床工学技士にとっては医療機器メーカーへと転身する大きなチャンスかもしれません。

医療機器サービスエンジニアに
転身する5つのメリット

1. 狭い人間関係に縛られず、自由!

 医療機関で勤務する場合は、始業時刻から終業時刻まで毎日同じフロアで、毎日同じ業務をこなすことになると思いますが、医療機器サービスエンジニアへと転身した場合、日々の業務は比較的自分でスケジューリングしやすく、自由度の高い働き方ができます。この部分は人によってはメリットと映るかもしれません。訪問先の医療機関も毎日異なります。客先に直行直帰する医療機器サービスエンジニアも少なくありません。また、医療機関で勤務する場合、毎日同じメンバーの、狭い人間関係の中での勤務であり、人によっては息苦しさを感じるかもしれませんが、そのような方は医療機器サービスエンジニアへと転身すれば、日々いろいろな医療従事者と出会えて、視野が広がるのはメリットといえるかもしれません。

2. MEとしての専門性を高められる!

 医療機器のプロフェッショナルをめざし、臨床工学技士の資格を取得したものの、平素の日常業務では透析患者への穿刺や返血などに追われていて、残念ながら、医療機器の保守管理に十分な時間が割けられていないという臨床工学技士は少なくないようです。その点、医療機器メーカーへと転身すれば、まずはじっくり研修から入ります。特に日系の医療機器メーカーへと転身した場合は、試用期間中に製造工程で組立・検査などの実習から入ることもあります。また、職場には当該医療機器の設計・開発に携わったスタッフがいるケースもあり、当該医療機器の原理・仕組みから詳しくレクチャーを受ける機会に恵まれるかもしれません。MEとしての専門性を高めるには、これこそ最高の職場環境といえませんでしょうか?

3. 医療従事者に教える側の立場になる!

 医療機器サービスエンジニアの職務は、医療機器の保守・メンテナンス・修理だけではありません。当該医療機器を導入したばかりで、当該医療機器の操作に不慣れな医療従事者には、その使い方を教えてあげることも大切な職務です。また、医療機器の細かな設定方法なども完璧にマスターして、当該医療機器のパフォーマンスを最大限に引き出す術も、是非医療従事者に教えてあげましょう。当該医療機器が故障して、もし故障の原因が医療機器の不適切な使用に由来するのであれば、正しい使い方だけでなく、正しい維持・管理の方法まで教えてあげることも重要です。医療従事者から真に頼られる存在になりたいと考えている臨床工学技士にとっては、医療機器サービスエンジニアへの転身はメリットそのものかもしれません。


4. 医療従事者との真の信頼関係を構築!

 医療機器サービスエンジニアが出動する時は、医療機関にとっては緊急事態の場合も少なくありません。怒り心頭で、時には罵声を浴びせられるかもしれず、これは医療機器サービスエンジニアへと転身する最大のデメリットともいえます。ただ、見方を変えれば、このような最悪の状況こそ、むしろ医療従事者との信頼関係を構築する最大のチャンスではないでしょうか? まずは医療従事者の怒りにしっかりと耳を傾けましょう。そのうえで、当該医療機器の不具合を速やかに解消できれば、以後はむしろ「困った時の頼もしい救世主」として、医療従事者から真に頼られる存在となるはずです。最悪のトラブルを乗り切ったあとこそ、医療機器サービスエンジニアに転身した真のメリットを徐々に実感できるのかもしれません…。

5. ビジネスマンとして成長できます!

 医療機器の故障・トラブルにはいろいろなレベルのものがあります。出先では修理が困難な難しい故障に出会うかもしれません。持ち帰って時間をかけて自分で修理する場合もあれば、さらに専門の工場エンジニアに修理を依頼する場合もあります。また、そもそも設計段階などのミスに起因するような、サービスエンジニアだけでは解決できない不具合事象に遭遇することもあるかもしれません。その場合は品質保証部門や開発部門を巻き込んで、会社全体でその問題を解決していきます。仕事はひとりでは完結しません。皆が協力して進めるのがビジネスであり、品質保証部門や開発部門を巻き込むプロセスそのものが、あなたのビジネスマンとしての成長を促すとすれば、それもひとつのメリットかもしれません。

医療機器サービスエンジニアに
転身する5つのデメリット

1. 大手だと転勤の覚悟は必要です

 大手医療機器メーカーのほとんどは入社後に転勤する可能性があります。転勤可でないと応募すらできない企業様も少なくありません。ただ、転勤ありの企業様であっても、初任地は指定して応募できる場合がほとんどです。また、実際に転勤になったとしても、引越し費用は全額会社負担ですし、転勤先の住居費用も会社が全額負担してくれることもあり、転勤に伴い可処分所得が増えるケースもあります。それでも、転勤はどうしても避けたいという方は、中堅・中小規模以下の医療機器メーカーを是非お薦めします。それらの医療機器メーカーでは職住接近の企業文化が根付いていて、転勤を求めない企業様も少なくありません。

2. 急な出張や突然の呼び出しもあります

 医療機器の故障は予期せずして起こりますので、急な出張が入ることもあるかもしれません。また、当該医療機器を導入したばかりで、まだ操作に不慣れな医療機関から突然の呼び出しが入るかもしれません。急な出張対応は避けたい、突然の呼び出しも嫌だという方には、社内修理エンジニアという選択肢をご提案させていただくこともございますが、求人案件数としてはかなり少なくなることは否めません。また、社内修理エンジニアはフィールドに出ませんので、お客様から直接感謝のお言葉を頂くこともまずありません。何がメリットで何がデメリットなのか、人によって判断が分かれるところかもしれません…。

3. 残業が避けられないことも…

 医療機関では日中は診察が優先されますので、医療機器の保守や点検は診察時間終了後に依頼されることもあります。また、当該医療機器の故障の原因がわからず、修理に時間を要した場合は拘束されて、結果として長時間残業せざるを得ない場合もあるかもしれません。1分1秒たりとも残業したくないという方には、医療機器サービスエンジニアは不適な職業です。ただ、医療機器メーカーはその事業内容から、通常は社員の健康管理にも十分留意しており、長時間労働が常態化している企業様はむしろ少ないはずです。その意味で過度な心配は要りませんが、ご不安であれば、面接時に忘れずに平均残業時間などを確認しましょう。

4. 一部には24時間オンコール対応も…

 手術室などで使う緊急性の高い医療機器を扱うメーカーのサービスエンジニアの場合、24時間オンコール対応をしなければならないケースもあります。ただ、そのような場合は通常、シフト勤務制となっていて、交代でオンコール対応しており、24時間365日常時緊張を強いられるというようなことはまずありませんので、どうぞご安心をお願いします。オンコール対応のような不規則な勤務はやはり避けたいという方も少なくないかもしれません。その場合には、緊急対応を必要としない医療機器を製造販売するメーカーに転職すれば、不規則な勤務は避けられます。どうぞご安心を!

5. 保守契約の締結や消耗品の販売も…

 医療機器メーカーにとって製品本体の販売だけが収益源とは限りません。当該医療機器の保守・メンテナンス料や消耗品の売上も、大きな収益源となっている医療機器メーカーも実は少なくありません。平素は医療機器の修理に携わりながらも、機会があれば、医療機関に対して保守契約を結ぶメリットを啓蒙すること、消耗品の販売を促進することを求められる場合もあります。医療機器メーカーはやはり営利企業であり、利益追求、売上拡大には協力する意識転換が必要です。但し、医療機器営業職が平素行っているような新製品の啓蒙活動などまで職務に含まれることは通常はありません。どうぞご安心を!

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転身後のキャリアパスってどうなの?

 医療機器サービスエンジニアに転身したあとのキャリアとしては、どのようなものがあるのか、気になる方もいらっしゃるかもしれません。まずは職位として上位のマネジャーをめざすキャリアパスがあります。サービスエンジニアスタッフの人材マネジメントのほか、効率的なサービス体制の構築など、技術マネジメント面でのより深化したキャリア形成を図る道となります。また、医療機器メーカーによっては、上位職種として「テクニカルサポート職」を置いている企業様もあります。顧客からの技術的な問合せに電話やメールで対応するほか、自社サービスエンジニアやサービス委託業者への修理対応依頼、彼らへの技術指導などがその職務となります。その他、医療機器修理業を営む事業所には「医療機器修理業責任技術者」を配置することが法令で定められており、当該資格を取得することにより、法令遵守の面でも事業運営に貢献するという、より市場価値の高いストロングな道も開かれています。


臨床工学技士歓迎の募集は当社に集まる!

 臨床工学技士の皆様を「医療機関から医療機関へ」と横に橋渡す医療系エージェントは数多ありますが、当社ライプニツ・リサーチは、臨床工学技士の皆様を「医療機関から医療機器メーカーへ」と斜めに橋渡す稀有なエージェントです。当社は臨床工学技士の専門性に着目して、その専門性を活用するよう、医療機器メーカーへの発信を日々継続しています。その結果、当社には「臨床工学技士歓迎!MEとしての専門知識を医療機器サービスエンジニアで活かしませんか?」「臨床工学技士歓迎!サービスエンジニア経験は問いません」「臨床工学技士歓迎!イチから育てるつもりで採用します」という類の医療機器サービスエンジニアの募集が数多く寄せられています。クリニカルスペシャリストだけが医療機器メーカーでの進路ではありません。医療機器サービスエンジニアを選択肢のひとつとしてお考えの臨床工学技士の方は、当社にご登録を頂くのが一番の近道です! 皆様のご登録をお待ちしています。

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