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美容医療機器の
クリニカルスペシャリストになる
メリット/デメリット

病院から美容医療クリニックへの転身

病院の厳しい経営環境と看護師の苦境

 コロナ禍以降、全国の多くの病院で経営悪化が深刻化しています。医療材料費、光熱費、人件費の高騰のほか、診療報酬改定がそれらの上昇分に追いつかないなど、多くの要因が重なっているようです…。どんなに努力して患者様のQOL向上に貢献しても、あるいは、どんなに工夫して臨床現場の課題を解決しても、なんとボーナスゼロ、昇給ゼロという看護師様もいらっしゃるようです…。病院では営利企業とは異なり、看護師の皆様の頑張りが給与に反映されにくいという傾向は元々ありましたが、それに拍車をかける格好となってしまっている厳しい状況にあるようです…。


美容医療クリニックという選択肢

 そこでいま注目されているのが、診療報酬に左右されない自由診療(保険外診療)という選択肢です。なかでも美容医療という選択肢は注目を集めています。新たな収益源として一般の病院が美容医療に参入するケースも増えています。また近年では、年収(待遇)面でかなり優遇されているからでしょうか、ちょくび(直美)といわれる、初期臨床研修直後に美容医療の道へ進む若手医師も増加傾向にあるようです。看護師の皆様の転職先としてもやはり注目されていて、化粧品販売などで頑張れば、それがインセンティブなどとして給与に反映される期待感から、病棟看護師などから美容医療クリニックへと転身される方も少なくないようです。

美容医療クリニックで働くメリット

 美容医療クリニックへの転身には、その他にもいろいろなメリットがあるようです。ご自身のお肌の悩みを解決できた喜びを職業にできるというメリットを挙げる方もいらっしゃいます。あるいは、医師の指示待ちからの脱却を挙げる看護師様もいらっしゃいます。病院とは異なり、美容医療クリニックでは、看護師による直接的な施術も可能で、より主体的な働き方ができるという魅力もあるようです。また、患者様の死と直面せず、笑顔を作り出すという魅力を挙げる方も少なくありません。元同僚が美容医療クリニックで働いていて、夜勤なし(日勤のみ)でなんだか楽しそうというのも、よく聞く転身理由となっています。

美容医療クリニックで働くデメリット

 ただ、美容医療クリニックへの転身には、デメリットもあるようです。化粧品販売などでインセンティブは付くものの、金額が些少で(数千円~数万円程度)、実態としてはあまり魅力的なインセンティブとはなっていない…。あるいは、美容医療という業界全体が過当競争にあり、負け組はやはり経営が厳しく、倒産や閉店も少なくなく、安定したキャリア形成が難しいこと。また、美容医療看護師も結局は、医師の指示を待って仕事をする受け身の状況になることもなくはないこと。さらに、夜勤はないものの、9時~17時では終わらず、大手の美容医療クリニックでは土日も営業しています。人手不足からハードワークとなり、離職率の高い美容医療クリニックもあるようです。その他、院長の一存で決まる給与、院長によるパワハラ、女性の職場特有の複雑な人間関係などをデメリットとして挙げる方もいらっしゃいます。

美容医療機器の
クリニカルスペシャリストへの転身

美容医療機器のクリニカルスペシャリストという選択肢

 そのようなデメリットもあることから、美容医療クリニックから美容医療機器メーカーへと転身する看護師様がいま増えています。中でも美容医療機器のクリニカルスペシャリストという選択肢がいま注目されています。美容医療機器は美容医療における治療の質に大きな影響を与えます。クリニカルスペシャリストは最新の学術情報を携えて、最先端の美容医療機器を啓蒙する伝道師の役割を担います!しかも、単なる製品説明・操作説明に留まりません。導入後に成果が出るまで継続的に、美容医療クリニックのスタッフをサポートすることも大切な職務となります。患者様1人ひとりに対する個別の施術を超えた、メーカーの立場からの別次元での社会貢献といえるのではないでしょうか?

美容医療機器のクリニカルスペシャリストで働くメリット

 美容医療機器メーカーは営利企業であり、クリニカルスペシャリストとして成果を出せば、魅力ある金額のインセンティブが支給されるのも大きなメリットです。人事評価も公平に実施されて、昇進や昇格などに反映されます。製品力のある美容医療機器メーカーに勤務すれば、より安定したキャリアも形成できます。また、医療機関ではないので、医師の指示待ちという状況からも完全に解放されます。
 なお、「美容医療機器」に限らず、ほとんどすべての「医療機器」メーカーは、患者様のQOL向上を何らかの形で経営の根幹に据えています。創業直後や社長交代に伴う一時的な混乱期などを除けば、極端なハードワークに苦しむことはまずありません。むしろ自社の社員のワークライフバランスも併せて考えてくれる医療機器メーカーのほうが圧倒的に多いといえます。もちろん、美容医療機器メーカーは土日、祝日が休みの完全週休2日制であることは言うまでもありません!

美容医療クリニックなどでの臨床経験は必須要件に!

 ちなみに、美容医療機器のクリニカルスペシャリストに転身するためには何が必要なのか、ということも述べておきます。コロナ禍以前は「美容医療領域への関心が高い看護師」というだけで美容医療機器のクリニカルスペシャリストへと転身できましたが、現在は「美容医療クリニックや皮膚科、形成外科などの臨床経験者」であることが応募するための必須要件となっています。コロナ禍以降、美容医療クリニックなどでの臨床経験者が増えたからです。その意味では、美容医療クリニックでの臨床経験がある方にとっては、それを活かせるというのも、もちろんメリットといえるのかもしれません。

美容医療機器のクリニカルスペシャリストで働くデメリット

 ただ、美容医療機器のクリニカルスペシャリストへの転身には、デメリットがあることも忘れてはなりません。まず医療機器メーカーの立場で医療行為を行うことはありませんので、患者様のQOL向上に直接貢献することはできません。また、クリニカルスペシャリストは医療機器営業職ではないものの、営業的なマインドは不可欠となります。お客様である美容医療クリニックのスタッフの悩みにどれだけ寄り添えるか…。寄り添うためには、出張対応も厭わないことも大切です。顧客の要望に応えるフットワークの軽さ、行動力が求められます!出張対応を厭わず、出張を様々な施設を訪問できて、見識が広がるチャンスとポジティブに捉えられるかどうか…。普通自動車免許所持が求められるケースも少なくありません。

クリニカルスペシャリストでフルリモート(在宅勤務)できないのか?

 その意味では、多くの看護師の皆様がコロナ禍以降に注目されているフルリモート(在宅勤務)という働き方は、美容医療機器(ハードウェア)のクリニカルスペシャリストでは少々難しいかもしれません。ただ、美容医療のソフトウェア関連メーカー、美容医療のクラウドサービス関連企業ならば、フルリモートはあるかもしれません。ソフトウェアやクラウドサービスの場合は、訪問でのサポートよりも、PCでの画面共有を介した遠隔でのサポートのほうが、サポートを受ける側もわかりやすく、便利だからです。
 AI(人工知能)の進化も止まりません。フルリモートで働くためには、医療情報技師やITパスポートなどの資格取得に努めるなど、ITリテラシーの強化も不可欠となっています。ITリテラシーで武装した人材には勝てない時代にすでに突入しています。丸腰では戦えません。また、ソフトウェアやクラウドサービスは、従来の売り切り型ビジネスと異なり、サブスク型(月額課金)ビジネスであることも、忘れてはなりません。顧客のサービス利用継続を能動的に働きかける「カスタマーサクセス」という職種がいま注目されているのは、そのためです。時代は常に変化しています。ご相談は当社ライプニツ・リサーチまでご遠慮なくお願いいたします。

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