アプリケーションスペシャリストとは?
メリット/デメリット、
向き/不向き
アプリケーションスペシャリスト
という呼称
クリニカルスペシャリストとアプリケーションスペシャリスト
当社ライプニツ・リサーチはクリニカルスペシャリストの転職支援でNo.1エージェントを自負していますが、クリニカルスペシャリストは「アプリケーションスペシャリスト」と呼ばれることもあり、当社は医療従事者の皆様を医療機器メーカーに「アプリケーションスペシャリスト」として橋渡してきた数多の実績も有しています。クリニカルスペシャリストもアプリケーションスペシャリストも、いずれも医療機器メーカーにおける営業サポートという職務は同じです。職務は同じなのに、なぜこのように大きく呼び方が異なるのか、その違いは何に由来するのか…。実は「フィールドナース」「クリニカルエデュケーション」などの呼称で呼ばれることもあり、企業によって呼び方が異なるだけと考えてもよいかもしれませんが、ただ、頻度からいいますと、やはり「クリニカルスペシャリスト」または「アプリケーションスペシャリスト」という呼称が使われることが圧倒的に多い印象があります。アプリケーションスペシャリストの職務内容を理解する参考にもなりますので、まずはこの2つの違いから解説させて頂きます。
モノ(医療機器)/ヒト(患者様)のどちらにフォーカスするか
この違いは営業サポートという職務のどこにフォーカスするかの違いかもしれない、と当社は考えています。当該医療機器の仕様をカスタマイズすることができ、いわばプロトタイプ(原型)に対して個別にアプリケーション(応用、適用)をご提案できるような場合には、アプリケーションスペシャリストという呼称が使われる傾向があり、医療機器の技術やモノにフォーカスした呼称と当社は考えています。それに対して、クリニカルスペシャリストという呼称は、技術やモノよりも、むしろヒト(患者様)にフォーカスした呼称といえるのかもしれません。当該医療機器を患者様に対して、より安全かつ適切にクリニカル(臨床現場)でご使用頂くためのアドバイスやサポートは、クリニカルスペシャリストにとって大切な職務であり、そのため手術への立会いが求められることも少なくありません。当該医療機器を臨床現場で患者様に対してどう使うべきか、という点にフォーカスした呼称がクリニカルスペシャリスト、どうもそのように使い分けられる傾向があるといえそうです。
アプリケーションスペシャリストの
職務内容
職務内容を製品導入フェーズで分解してみると…
アプリケーションスペシャリストの職務内容は、クリニカルスペシャリストと同様、医療従事者向けに、顧客先となる医療機関で、医療機器の使用方法の説明やデモンストレーションを行ったり、勉強会などを企画・実施したりするなど、臨床経験を活かした営業サポート業務となります。それをさらに詳しく製品導入フェーズ毎に分解してみてみますと、以下のようになります。
製品導入決定(受注)に至るまでの職務内容
- 営業職への同行など営業サポート業務全般
- 受注に向けた営業戦略の立案・実行サポート
- 顧客への製品デモンストレーションの企画・実施
- 自社営業職や販売代理店への勉強会の企画・実施
- 臨床情報、製品情報に関する顧客からのお問い合わせ対応
製品導入決定から導入後までの職務内容
- 顧客要望のヒアリング、製品のカスタマイズ・導入・設置
- 顧客への製品操作説明、トレーニングの企画・実施
- 製品導入後の顧客へのフォローアップ、トラブルシューティング
- 顧客からの臨床情報の収集、社内へのフィードバック
- 営業部門や修理メンテナンス部門との連携・調整
その他のアプリケーション関連の職務内容
- 学会・展示会の企画・運営サポート
- ユーザー会の企画・運営サポート
- 学術情報の収集・管理・社内展開、KOLとの関係構築
- 海外本社からの臨床情報、製品情報の収集・管理、社内展開(外資の場合)
- 開発部門との連携・調整(日系の場合)
※「アプリケーションスペシャリスト」と「クリニカルスペシャリスト」は同じ意味です。
※企業によって呼び方が異なるだけであり、営業サポートという職務は同じです。
アプリケーションスペシャリストが
活躍する領域
放射線技師と臨床検査技師に開かれた領域です
アプリケーションスペシャリストが活躍する領域は、特に放射線技師と臨床検査技師に対して門戸が開かれています。中でも、画像診断や放射線治療の領域ではやはり放射線技師の独壇場という印象であり、多くの放射線技師がアプリケーションスペシャリストとしてこの領域でご活躍されています。他方、臨床検査技師が扱う領域は、検体検査から生理機能検査、病理検査までとても幅広く、それぞれの検査領域もまたそれぞれ細分化されています。その細分化された領域の中で、臨床検査技師の皆様はアプリケーションスペシャリストとして、それぞれ専門性の高いキャリアを形成されているようです。
放射線技師が取り扱っている医療機器とは…
- 画像診断装置(CT、MRI、X線装置など)
- 放射線治療装置
- 核医学診断装置(PET/CT、SPECT)
- 医療用画像ワークステーション
- PACS、RIS関連製品
- 線量管理システム
臨床検査技師が取り扱っている医療機器とは…
- 生化学検査装置
- 免疫血清検査装置
- 血液検査装置
- 超音波診断装置
- 呼吸機能検査装置
- 睡眠時無呼吸症候群関連機器(PSG、CPAP) などなど…。
アプリケーションスペシャリストへと
転身された放射線技師の特徴
放射線技師の皆様の声を一部ご紹介しますと…
当社にご登録を頂いて、アプリケーションスペシャリストへの転身を果たした放射線技師の皆様には、ある共通した特徴があるようです。「ルーチンワークに埋没したくない」「自身の専門性を高めたい」「キャリアアップしたい」という主体的な考え方をもつ放射線技師の皆様が、アプリケーションスペシャリストへの転身に成功しているようです。それらの声を一部ご紹介してみますと、以下のようになります。
- 日常業務がルーチンワークとなってしまっている…。
- 医師からの指示待ちで、医師とのパートナーシップが希薄かもしれない…。
- 健診センターへの異動を打診され、質より量を求められることに…。
- 昇給が少なく、大きな年収アップは期待できない…。
- 磁気共鳴専門技術者の資格を取得した。もっと専門性を高めたい!
- X線CT認定技師の資格を取得した。CT領域で深掘りしたキャリアを築きたい!
- 医学物理士の資格を取得した。今後はむしろ医療従事者をサポートしたい!
- 検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師の資格を取得した。
- 画像診断機器メーカーのユーザー会に所属。ユーザーとして大ファン!!
- 医療用画像ワークステーションのメーカー側で、画像解析を究めたい!
アプリケーションスペシャリストへと
転身された臨床検査技師の特徴
臨床検査技師の皆様の声を一部ご紹介しますと…
当社にご登録を頂いて、アプリケーションスペシャリストへの転身を果たした臨床検査技師の皆様にも、やはり共通した特徴があるようです。放射線技師の皆様と同じように、「ルーチンワークに埋没したくない」「自身の専門性を高めたい」という主体的な考え方をもつ臨床検査技師の皆様が、アプリケーションスペシャリストへの転身に成功しているようです。それらの声を一部ご紹介してみますと、以下のようになります。
- 入職直後から、黙々としたルーチンワークとなってしまっている…。
- 自動化の進展で、臨床検査技師の存在意義が問われていて、将来が不安…。
- 検体検査も生理機能検査も、という広く浅い職務にどうしても違和感が…。
- 言われたことだけをやればよいという組織文化には、やはり疑問も…。
- 昇給がほとんどなく、年収の頭打ち感が酷い!
- 超音波検査士の資格を取得した。超音波検査でもっと専門性を高めたい!
- マンモグラフィや乳腺エコーなど婦人科領域で深化したキャリアを築きたい!
- 細胞検査士の資格を取得した。メーカー側で病理の専門性を高めたい!
- 学生時代から微生物学や細菌学が好きで、学術面への関心がいまだ尽きない!
- メーカーの立場でPSGやCPAPと向き合い、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を究めたい!
※「アプリケーションスペシャリスト」と「クリニカルスペシャリスト」は同じ意味です。
※企業によって呼び方が異なるだけであり、営業サポートという職務は同じです。
アプリケーションスペシャリスト
として働くメリット/デメリット
アプリケーションスペシャリストとして働くメリット
- ルーチンワークに埋没せず、主体的に働ける!
- 指示待ちではなく、自身の裁量で職務を遂行できる!
- 医療機器のプロフェッショナルとして医療従事者をサポートできる!
- 医療従事者から頼られる真のパートナーとなれる!
- 最新の学術情報、製品情報などに触れられる!
- 様々な医療従事者とお会いして、自身の見識が広がる!
- 成果に応じた正当な評価、報酬が得られる!
- ビジネスマンとして、自分を磨く機会に恵まれている!
アプリケーションスペシャリストとして働くデメリット
- 医療行為は行わないので、患者様との直接的な接点がなくなる…。
- ルーチンワークではないので、主体性と自己管理が求められる…。
- 最新の学術情報などを継続的に入手する努力が求められる…。
- 気難しい顧客とも継続的な関係構築が求められる…。
- 様々な医療従事者とお会いするので、人見知りだと疲れてしまう…。
- 社内での異動(職種転換など)の可能性もあるかもしれない…。
- 急な出張もあるかもしれず、定時で上がれないことも…。
- ダラダラ残業していても、それが評価されるとは限らない…。
アプリケーションスペシャリストに
向いている人/向いていない人
アプリケーションスペシャリストに向いている人
- 受け身ではなく、もっと主体性を持って働きたい方
- もっと専門性のあるキャリア形成を希望される方
- 院内勉強会などで後輩に教えた経験を活かしてみたい方
- 様々な医療従事者とお会いして見識を広げたい方
- 病院という狭い世界から出て、ビジネススキルを高めたい方
- 成果に応じた、正当な報酬を得たいとお考えの方
アプリケーションスペシャリストに向いていない人
- 指示された仕事を確実に遂行することに満足できる方
- 決められた就業時間の中で働き、確実に定時で帰りたい方
- キャリア形成などには全く関心がない方
- 直接的な医療行為にのみ遣り甲斐を感じる方
- 企業の売上や利益などには全く関心をもてない方
- ご自身の収入にあまり頓着しない方
ライプニツ・リサーチはあなたらしい転職を応援します
以上のように、アプリケーションスペシャリストへと転身された方には共通した特徴があること、向いている人/向いていない人がいることは確かに事実です。ただ、これだけが正解とは当社は全く考えておりません。放射線技師や臨床検査技師の方で、医療機器メーカーでのアプリケーションスペシャリストへの転身でお悩みの方は是非、当社ライプニツ・リサーチまでご相談をお願いします。「こんな私ではアプリケーションスペシャリストへと転身できないの?」「こんな私だからこそアプリケーションスペシャリストが適職なのでは?」というご相談は大歓迎です。是非あなたらしい、あなただけの転職を実現させましょう! 新しいアプリケーションスペシャリスト像を是非、ご一緒に築いてみませんか? ご相談は当社ライプニツ・リサーチまでご遠慮なくお願いいたします。
※「アプリケーションスペシャリスト」と「クリニカルスペシャリスト」は同じ意味です。
※企業によって呼び方が異なるだけであり、営業サポートという職務は同じです。