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2021年度:医療機器業界の最新転職市場

新型コロナ感染症下における医療機器業界の転職市場

2021年度の医療機器業界の転職市場は、新型コロナ感染症の蔓延により引き続き、特殊な状況が続いています。まず医療機器メーカーの企業活動が引き続き大きな影響を受けています。この原稿は2021年4月に書き起こしていますが、人との接触を極力避けるという世上の中で、医療機器メーカーによる対面での営業活動がとても行いにくくなっており、一部にはリモート営業の動きも出始めるなど、新型コロナ感染症が蔓延する前の事業環境とは大きく異なる様相を呈しています。それに伴い、医療機器メーカーでの採用活動も一時的に凍結するなどの動きがあることも事実です。また、採用凍結とまではいかなくとも、面接プロセスの遅延など、採用活動そのものに大きな影響を与え続けています。

他方、新型コロナ感染症というこの特殊な状況下でも、意欲的に採用活動を継続している医療機器メーカーがあることも、確かな事実です。特にAI(人工知能)を活用した先端医療機器メーカーでその動きが顕著であり、新型コロナ感染症下でも一部には大量採用に動いている企業様もあります。これらの先端医療機器メーカーはまだ販売開始前のスタートアップ段階にあるため、新型コロナ感染症による景況感に左右されず、主に開発職や薬機法関連の専門職を意欲的に採用している傾向があるようです。

なお、採用活動の「様式」にも大きな変化がみられます。対面での面接が行いにくいので、ほとんどの医療機器メーカーですでに「WEB 面接」へのシフトが行われており、最終面接手前まではすべてWEBで実施し、最終面接のみ対面で実施という企業様がとても多くなっているようです。企業様によっては最終面接もWEB、というケースも一部では出始めています。新型コロナ感染症により、人々の生活様式が種々の変容を求められてきた中で、人々の「新しい生活様式」に合わせて、企業も商品やサービスの提供体制を変えていかざるを得ず、その中で採用側の企業も「新しい採用様式」へと移行している、というのが現下のトレンドとなっています。

そして現在、日本国内でもワクチン接種が始まりましたが、WEB 面接は一時的なツールとして使い捨てられるのではなく、今後新型コロナ感染症が終息したあとも、企業の採用活動には不可欠な「必須アイテム」として残るのではないか、と当社は考えています。時間と場所で融通が利くWEB 面接は、在宅勤務が増えている中で、自宅にいながらの転職活動を可能にしています。このようにWEB 面接は、採用する側にとっても転職する側にとっても、双方それなりのメリットがあり、そのメリットを一度体験してしまうと、先々新型コロナ感染症が終息しても、それを手離すことはまずあり得ないのではないか、と考えられます。

だとすれば、WEB 面接対策は、転職をお考えの方にとって、今後は必須要件になると考えてほぼ間違いありません。ここから逃げていては、これからの時代は転職もままならないかもしれません。そこで当社では、皆様が安心してWEB 面接に臨めるよう、WEB 面接に必要なインフラの確認から、WEB 面接リハーサルの実施、リハーサル実施後の木目細かなアドバイスなどを意欲的に行っており、それにより見事内定を得たという事例が当社では続出しています。WEB 面接対応はいわば「新しい転職様式」です。「新しい生活様式」に合わせて、これからは「新しい転職様式」にも慣れる必要があります。WEB 面接がご不安な方は、どうぞご遠慮なく当社までご相談をお願いします。接続などに失敗しても、当社コンサルタントがお電話などで丁寧にサポートさせて頂きます。

また、大きく話題は変わりますが、新型コロナ感染症という状況下で、平素は世間からあまり注目されなかった、人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)、人工心肺装置などの医療機器が大きな脚光を浴びたことも、疑いようのない事実です。ワクチンの開発には漕ぎ着けたものの、治療薬の開発にまでは至っていない中で、人工呼吸器やECMOなどの医療機器が短期間で、重篤な症状でお困りの多くの患者様の命を守る一助となったことは、やはり大きな救いとなりました。

ただ、そこには新たな課題も見え隠れしています。ECMOや人工心肺装置などの医療機器を増産しても、それらの医療機器を使いこなせる医療従事者が限られており、それらを使いこなすための医療従事者への教育体制をどう整備していくかが課題となっています。その課題に対する解のひとつが、医療機器メーカー内での「クリニカルスペシャリスト」の更なる育成です。クリニカルスペシャリストは医療機器メーカーの立場で、医療従事者に対して自社の医療機器の適正使用を推進する役割を担いますが、今後はクリニカルスペシャリストへの期待値がますます高まると当社は考えています。

ちなみに、当社はクリニカルスペシャリストの転職支援では数多の実績を有しますが、新型コロナ感染症で露呈した以上のような課題を踏まえて、医療従事者の皆様に対して今後、当社は「医療機器メーカーでクリニカルスペシャリストとして働く」という選択肢をさらに広く啓蒙していきたいと考えています。医療従事者として臨床現場で新型コロナと闘う聖職者としての責任感は神々しくすらあり、日本国民全体で医療従事者には感謝すべきと当社は考えていますが、医療機器メーカーの立場で医療従事者に対して自社の医療機器の適正使用を推進するクリニカルスペシャリストへの期待値も、今後ますます高まることが予想される中で、クリニカルスペシャリストへの転職支援にも大きな社会的意義があると当社は考えているからです。

医療機器業界の転職市場の以前と変わらぬ継続トレンド

さて、新型コロナ感染症という特殊要因を除外して考えれば、医療機器業界は元来が、求人オーダーが途絶えない業界です。これは医療機器業界が食品などと並ぶディフェンシブな業界だからです。たとえば、皆、風邪をひけば耳鼻科に行きますし、それに伴い、耳鼻科の医療機器メーカーにも、恒常的に注文が入るわけですから…。その意味では、極めて安定した良い業界といえると思います。これは今後も変わらぬ継続トレンドといえます。

安定しているばかりではありません。一時注目を集めた手術支援ロボット以外にも、医療用ロボットスーツや歩行訓練ロボットなど新しい医療機器が続々と開発されており、新たな市場が開拓され続けています。また、新型コロナ感染症のこの時期は一時的に停滞しているものの、新規参入の動きも基本的には活発です。当社ライプニツ・リサーチは医療機器業界への新規参入のお手伝いもしていますが、いろいろな業態の企業様が医療機器業界への新規参入をお考えで、当社へのお問い合わせも途絶えません。電子部品メーカー、金属・化学品原材料商社、靴下メーカー、眼鏡販売業などなど。医療機器分野は成長市場として、異業界からも熱い注目を集めているのも変わらない事実です。

なお、社会貢献度の高さも、医療機器業界の大きな魅力のひとつです。自分が開発した、あるいは、販売した医療機器で患者様の命を救えるとしたら、こんな素敵な職業はないのではないでしょうか? 医療機器業界で働いている多くの人は、そんな思いで、日々業務に励んでいます。

そんな将来有望で、かつ、基本的には安定した、社会貢献度の高い医療機器業界ではありますが、職種により大きく求人の傾向が異なります。営業職、マーケティング職、薬事職、品質保証、安全管理、クリ二カルスペシャリスト、サービスエンジニアなど、医療機器メーカー内にはいろいろな職種の方が働かれておりますが、それぞれの職種で募集内容も異なります。

医療機器業界への転職をお考えの方は、それぞれの職種に見合った転職対策を検討していく必要があります。また、医療機器業界ですでにお勤めの方は、中長期のビジョンをもって、ご自身のキャリア形成を計画的に行い、もしもの時のためにキャリアで武装(リスクヘッジ)していく努力がとても大切となります。

特に外資系医療機器メーカーでお勤めの方の場合、日本法人の動向とは全く無関係に、本国(海外親会社)の合併・売却などで、命運が左右されるケースも頻繁にありますので、キャリアで武装することは、ある意味必須といえるかもしれません。

株式会社ライプ二ツ・リサーチは医療機器業界の転職市場と正面から向き合い、それを皆様に正確にお伝えすることにより、皆様のより良いキャリア形成のお手伝いが
できればと考えております。

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