医療機器専門の転職エージェント:
ライプニツ・リサーチ
(人材紹介業許可番号:13-ユ-305182)

2023年度:
医療機器業界の最新転職市場

医療機器専門の転職エージェント:ライプニツ・リサーチが、2023年度の医療機器業界の最新転職市場についてお伝えします。現在の医療機器業界の転職市場は、コロナ禍以前と変わらぬ継続トレンドもあるものの、コロナ禍以降、大きく様変わりしている部分も少なくありません。是非、今後の転職活動やキャリア形成のご参考にして頂くと幸いです。

コロナ禍以降における
医療機器業界の転職市場

コロナ禍以降の事業環境の変化

 コロナ禍以降、医療機器業界はコロナ禍前とは大きく様変わりしてしまいました。この原稿は、新型コロナ感染症が季節性インフルエンザと同じ「5類感染症」へと移行した2023年5月8日の直後に書き起こしていますが、医療機器メーカーの営業活動は、人との接触を極力避けるというコロナ禍での習慣が定着してしまったことから、リモート営業を併用した「ハイブリッド営業」が常態化するなど、コロナ禍前の事業環境とは大きく異なる様相を呈しています。

対面での営業活動は増えるものの…

 確かに、「5類感染症」への移行はひとつの大きな区切りとはなりますが、このような環境があまりにも長期化してしまったため、医療機器を販売する側も購入する側も、このような環境にもう慣れてしまったという声もよくお聞きします…。マスク着用も個人の判断に委ねられたことから、徐々に対面での営業活動が増えていくことは予測されるものの、コロナ禍以前にあったような、あまり明確な目的のない(挨拶回り的な)対面営業はもはや復活しないだろう、と考える業界関係者は少なくありません。

採用凍結は解除。採用もほぼ復調

 医療機器メーカーでの採用活動は、採用凍結などの動きは(一部を除き)ほぼ解除されて、コロナ禍前の状態へとほぼ復調したといえるかもしれません。ただ、コロナ禍以降の事業環境の大きな変化を受けて、大規模な増員などは一部に限られ、募集は必要最小限なものに抑える傾向はやはり否めません。他方、AI(人工知能)を活用した先端医療機器メーカーでは、引き続き意欲的に採用活動を継続している企業様もあります。これらの先端医療機器メーカーはまだ販売開始前のスタートアップ段階にあるため、コロナ禍以降の景況感に左右されず、主に開発職や薬機法関連の専門職を中心に採用している傾向があるようです。

コロナ禍で定着したWEB 面接

 コロナ禍以降、対面での面接が行いにくかったので、ほとんどの医療機器メーカーで「WEB 面接」へのシフトが行われ、最終面接手前まではすべてWEBで実施し、最終面接のみ対面で実施というスタイルが完全に定着した感もあります。企業様によっては最終面接もWEB、というケースも、もはや全く珍しくはありません。コロナ禍により、採用側の企業も「新しい採用様式」へと移行したといえそうです。

今後もWEB 面接は必須アイテム

 新型コロナ感染症が5類感染症へと移行したものの、WEB 面接は一時的なツールとして使い捨てられるのではなく、今後も引き続き、企業の採用活動には不可欠な「必須アイテム」として残ると当社は考えています。時間と場所で融通が利くWEB 面接は、採用する側にとっても転職する側にとっても、双方それなりのメリットがあり、そのメリットを一度体験してしまった今となっては、これを手離すことは今後ありそうにないと考えています。

当社はWEB 面接対策をサポート

 したがって、WEB 面接対策は、転職をお考えの方にとって、今後も引き続き、必須要件になると当社は考えています。ここから逃げていては、これからの時代は転職もままなりません。そこで当社では、皆様が安心してWEB 面接に臨めるよう、WEB 面接に必要なインフラの確認から、WEB 面接リハーサルの実施、リハーサル実施後の木目細かなアドバイスなどを意欲的に行っています。WEB 面接がご不安な方は、どうぞご遠慮なく当社までご相談をお願いします。接続などに失敗しても、当社コンサルタントがお電話などで丁寧にサポートさせて頂きます。

コロナ禍で脚光を浴びた医療機器

 話題は大きく変わりますが、コロナ禍という状況下で、平素は世間からあまり注目されなかった、人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)、人工心肺装置などの医療機器が大きな脚光を浴びたことも、疑いようのない事実でした。ワクチンや治療薬の開発に多くの時間を要したなかで、人工呼吸器やECMOなどの医療機器が短期間で、重篤な症状でお困りの多くの患者様の命を守る一助となったことは、やはり大きな救いとなりました。

クリニカルスペシャリストへの期待

 ただ、新たな課題も見え隠れしました。ECMOや人工心肺装置などの医療機器を増産しても、それらの医療機器を使いこなせる医療従事者が限られており、それらを使いこなすための医療従事者への教育体制をどう整備していくかが課題となりました。その課題に対する解のひとつが、医療機器メーカー内での「クリニカルスペシャリスト」の更なる育成です。クリニカルスペシャリストは医療機器メーカーの立場で、医療従事者に対して自社の医療機器の適正使用を推進する役割を担いますが、今後もクリニカルスペシャリストへの期待値がますます高まると当社は考えています。

クリニカルスペシャリストの転職支援

 当社はクリニカルスペシャリストの転職支援では数多の実績を有しますが、コロナ禍で露呈した以上のような課題を踏まえて、医療従事者の皆様に対して、当社は「医療機器メーカーでクリニカルスペシャリストとして働く」という選択肢を、今後もさらに広く啓蒙していきたいと考えています。医療従事者として臨床現場でコロナ禍と闘ってきた聖職者としての責任感は神々しくすらありましたが、医療機器メーカーの立場で医療従事者に対して自社の医療機器の適正使用を推進するクリニカルスペシャリストへの期待値も、今後ますます高まることが予想されるからです。

医療機器メーカーに転身するチャンス

 医療従事者の活用は、実はクリニカルスペシャリスト以外の分野にも徐々に広がりをみせています。コロナ禍以降、臨床現場で疲弊した医療従事者が一般の転職市場に現れるようになり、その専門知識を活用したいと考える医療機器メーカーが徐々に増えてきています。まず医療従事者がもつ専門知識を活かして、入社後に営業ノウハウを教えて、「医療機器営業職」として戦力化しようという採用トレンドが見受けられます。また、臨床工学技士を採用して、入社後に自社製品の修理方法を教えて、「医療機器サービスエンジニア」として戦力化しようという採用トレンドも徐々に広がりをみせているようです。医療機器メーカーへの転身をお考えの医療従事者にとって、これはチャンスかもしれません。

医療機器の業界経験者も即戦力で優遇

 コロナ禍で、中途採用した人材をどう教育していくかも医療機器メーカーの中で課題となり、改めて即戦力枠が脚光を浴びました。日系/外資系を問わず、即戦力人材の活用という採用トレンドが改めて見直されたのです。新規立上げ案件で、総括製造販売責任者、国内品質業務運営責任者、安全管理責任者など薬機法関連の専門職はやはり重宝され、年齢不問での求人となることも少なくありません。薬事申請職も同じく年齢不問で、コロナ禍以降はリモートワーク可という案件もかなり増えています。また、医療機器営業経験者へのニーズも途絶えません。即戦力枠として優遇されている状況が続いています。

医療機器業界の転職市場の
以前と変わらぬ継続トレンド

医療機器業界は安定した優良業界

 コロナ禍という特殊要因を除いて考えれば、医療機器業界は元来が、求人オーダーが途絶えない業界です。これは医療機器業界が食品などと並ぶディフェンシブな業界だからです。たとえば、皆、風邪をひけば耳鼻科に行きますし、それに伴い、耳鼻科の医療機器メーカーにも、恒常的に注文が入るわけですから…。その意味では、極めて安定した良い業界といえると思います。これは今後も変わらぬ継続トレンドといえます。また、社会貢献度の高さも、医療機器業界の大きな魅力のひとつです。自身が開発した、あるいは、販売した医療機器で患者様の命を救えるとしたら、こんな素敵な職業はないのではないでしょうか?

医療機器の開発、新規参入も活発

 安定して、社会貢献度が高いばかりではありません。手術支援ロボットやAI(人工知能)を活用した新しい医療機器が続々と開発されており、新たな市場が開拓され続けています。また、コロナ禍でしばらく停滞してしまったものの、医療機器業界への新規参入の動きは基本的にはとても活発です。当社ライプニツ・リサーチは新規参入のお手伝いもしていますが、これまでもいろいろな業種の企業様が医療機器業界への新規参入をお考えで、当社へのお問い合わせも途絶えませんでした。医療機器分野が成長市場として、異業界から熱い注目を集めている大きなトレンドは、今後も変わりそうにありません。

医療従事者の方は転職対策が不可欠

 そんな将来有望で、かつ、基本的には安定した、社会貢献度の高い医療機器業界ではありますが、職種により大きく求人の傾向が異なります。クリニカルスペシャリスト、営業職、サービスエンジニア、マーケティング、薬事申請、品質保証、安全管理など、医療機器メーカー内にはいろいろな職種の方が働かれていますが、それぞれの職種で募集内容も異なります。医療機器メーカーへの転職をお考えの方は、それぞれの職種に見合った転職対策を検討していく必要があります。特に医療従事者の方が医療機器メーカーへと転職される場合には、【業種】や【職種】が異なりますので、より多くの転職対策が必要となってまいります。ご相談は当社ライプニツ・リサーチまでご遠慮なくお願いいたします。

当社は転職市場の実態をお伝えします

 医療機器業界ですでにお勤めの方は、中長期のビジョンをもって、ご自身のキャリア形成を計画的に行い、もしもの時のためにキャリアで武装(リスクヘッジ)していく努力がとても大切となります。特に外資系医療機器メーカーでお勤めの方の場合、日本法人の動向とは全く無関係に、本国(海外親会社)の合併・売却などで、命運が左右されるケースも頻繁にありますので、キャリアで武装することは、ある意味必須といえるかもしれません。当社ライプニツ・リサーチは医療機器業界の転職市場と正面から向き合い、それを皆様に正確にお伝えすることにより、皆様のより良いキャリア形成のお手伝いができればと考えております。


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