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- アプリケーションスペシャリストとは?

クリニカルスペシャリストは企業によっていろいろな呼称で呼ばれます。「アプリケーションスペシャリスト」と呼ばれることも多々ありますし、所属する部門が営業部なのか、マーケティング部なのか、学術部なのかによっても、「フィールドナース」「クリニカルマーケティング」「クリニカルエデュケーション」などの呼称で呼ばれることもあります。特に明確な定義があるわけではなく、企業によって呼び方が異なるだけと考えてもよいかもしれません。
ただ、傾向としていえるのは、「クリニカルスペシャリスト」という呼称は、カテーテル・ステント・人工心臓弁などの電気もしくは機械的エネルギーを必要としない医療機器(非能動医療機器)を扱う医療機器メーカーで使われることが多いのに対して、「アプリケーションスペシャリスト」という呼称は、画像診断装置や放射線治療装置など、電気・機械系の医療機器(能動医療機器)を扱う医療機器メーカーで使われることが多いということです。これは、能動医療機器の場合ですと、納入する機器の仕様をカスタマイズすることができ、いわばプロトタイプ(原型)に対して個別にアプリケーション(応用、適用)をご提案できることに由来するからなのかもしれません。
また、アプリケーションスペシャリストは日本語では「営業技術職」と翻訳してもよいかもしれません。多少脱線しますが、注文住宅を建てる際は、注文後に住宅メーカー担当者といろいろと打ち合わせをします。間取りはどうする? 壁紙は? コンセントの位置は? などなど。本当にいろいろなことを打ち合わせていきます。その際にご対応頂く住宅メーカー側の担当者を「営業設計職」という場合があります。アプリケーションスペシャリストはこの営業設計職の立ち位置に極めて近いと当社では考えています。
営業設計職は、住宅の注文主との打ち合わせの中で、技術的な面で自社(住宅メーカー)に出来ること/出来ないことをよく弁えたうえで、お客様のご希望を出来るだけ叶えようとする、そんな職責のポジションです。こんな家に住みたいというお客様目線と、自社で出来ること/出来ないことを峻別できる技術者としての目線を併せ持った「営業設計職」。それと同様に、「営業技術職」ともいえるアプリケーションスペシャリストは、こんな医療行為がしたいという医療従事者と自社(医療機器メーカー)の技術力との間を橋渡しする、蝶番のようなポジションといえるかもしれません。
その点、クリニカルスペシャリストという呼称は、技術やモノよりも、むしろヒト(患者様)にフォーカスした呼称ともいえそうです。クリニカルスペシャリストは、カテーテル・ステント・人工心臓弁などの非能動医療機器をより安全かつ適切に臨床現場でご使用頂くためのアドバイスやサポートも職責としているポジションであり、手術への立会いが多いことなどもその証左といえます。
クリニカルスペシャリスト=看護師とは限りません。診療放射線技師、臨床検査技師もクリニカルスペシャリスト(アプリケーションスペシャリスト)として活躍しています。
診療放射線技師がアプリケーションスペシャリストとして活躍しているのは、まずは画像診断装置や放射線治療装置などを取り扱う医療機器メーカーがあります。その他にも、PACS(医療用画像管理システム)、RIS(放射線科情報システム)などを取り扱う医療機器メーカーでも診療放射線技師が活躍しているようです。
職務内容としては、営業支援や仕様検討以外にも、学会や展示会での製品デモンストレーション、製品導入前後のトレーニングの企画・実施、トラブルシューティング、テクニカルサポートに近いものまで職務内容に含まれるケースもあります。臨床における日々のルーチン業務に物足りなさを感じている診療放射線技師にとっては、放射線のスペシャリストとして存分に手腕を発揮できるフィールドが待っているはずです。
また、生化学分析装置、血液ガス分析装置などの臨床検査機器メーカーでは、臨床検査技師がアプリケーションスペシャリストとして活躍しているようです。前述の診療放射線技師と同じく、トラブルシューティングやテクニカルサポートなどが職務内容に含まれるケースもあるようなので、存分にその技術力が発揮できるものと思います。その他、超音波診断装置を取り扱う医療機器メーカーでは、超音波検査士の有資格者などもご活躍されているようです。

人工心肺装置、心臓ペースメーカー、IABP製品などの生命維持装置を取り扱う医療機器メーカーでは、臨床工学技士をクリニカルスペシャリストとして採用することもあるようです。ただ、臨床工学技士の資格をお持ちの方は、機械に強いという特性上、医療機器メーカーへの転職を考える際には、医療機器の修理や保守を職務とするサービスエンジニアの道を選ぶ方も多いようです。他方、修理や保守よりも、「自身のコミュニケーション能力を活かしたい」「お客様と接点を持った対人的な仕事をしてみたい」という方にはクリニカルスペシャリストがやはり適職かもしれません。
その他、眼科用手術装置や眼科用検査装置などを取り扱う医療機器メーカーでは、視能訓練士に対して採用の門戸を広げています。ただ、この領域での特徴としては、大学病院、基幹病院などでの勤務経験のある視能訓練士が優遇される傾向にあるということです。大学病院や基幹病院ですと、手術や検査の領域が多岐にわたり、高い専門能力が身についているからです。
クリニカルスペシャリストとしての採用以外でも、営業職希望の視能訓練士を営業職として採用してくださる医療機器メーカーもあります。日々のルーチンな検査業務に飽き足らず、事業会社でビジネスマンとして成長したいという方にとっては、とても遣り甲斐のあるフィールドとなるはずです。また、視能訓練士で英語もお得意な方ですと、外資系企業では将来マーケティング職へのキャリアパスもあり得ますので、活躍できるフィールドはさらに拡大されます。
また、補聴器や人工内耳、聴覚検査装置などを取り扱う医療機器メーカーでは、言語聴覚士に対して採用の門戸を広げています。この分野では、クリニカルスペシャリストとして勤務する方はごく限られており、むしろ営業職として採用の門戸を広げているケースのほうが多いようです。営業職未経験であっても、コミュニケーション能力に自信があり、やる気があれば、採用してくださる企業様もあります。また、英語力をお持ちの方であれば、やはりマーケティング職へのキャリアパスなども開けてくるようです。

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